五月、皐月、早苗月、一雨ごとの、緑の変容に目を奪われます。そして地上は白い花の季節。可憐な稚児百合、鳴子百合、橘，野ばら。地球は何て美しいの！五月に死にたいなー。朴の花の香りの下で。
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とはいえ、山菜とタケノコの季節。
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写真手前はタケノコ御飯に、今年はちょうど間に合った木の芽。手のひらでパンっと打つとパッと立ち上がる香がすがすがしい。おつゆの三つ葉は雑草として生えているのを食事の度に摘んでいます。
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その向こう、右の蔓薔薇四方皿に、残んの菜花、真ん中の荷葉型小付けに初物のわらび、酢味噌和え。どちらも採りたてです。
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左がわの吸坂手のお皿に地物のバイガイお刺身。吸坂は加賀市のここからはちょっと離れた地域ですが、鉄分の多い釉薬の焼き物が昔からありました。それでちょっとっ作ってみましたが、茶色の発色がどうにも安定しないのでやめました。今は、作っていません。
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その向こう、薔薇のお皿に柏餅。これは買いました。赤絵の平鉢に若竹煮。そして、阿古陀瓜形鉢に、蕗などの炊き合わせ。山里のつつましいお昼御飯です。
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左上の浮彫菓子鉢にキウイ。このあたりはキウイの産地でもあります。
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今日はやや曇っているので、光にニュアンスがあります。
曇っている日の方が、人物の顔がうつくしく見えると書き残したのはレオナルド・ダ・ヴィンチでしたっけ。
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そういえばレオナルド・ダ・ヴィンチの忌日は５月２日でしたね。
それなら曇った日が一番似合う花はなんでしょう。うーん…藤かな？
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藤の風まなこ明るき物狂 橋 間石（門がまえの中は本当は月です）
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藤の花と物狂ひ、よく合いますね。風になぶられる房の色も、御能などのとり物っぽい雰囲気だし。
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とはいえ、五月の花なら菖蒲かな？
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パサージュ論去年の菖蒲の栞あり おるか
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久しぶりに読むとやっぱり好きだなベンヤミン。
２０２４０５
