サラダ・ランチ

こう暑い日が続くと、台所で火の前に立つのが億劫になります。

と、いうわけで、サラダ・ランチ。

今回は、クスクスとニョッキ、そしてクロゼッティです。

写真左下のクロゼッティ、茹でる前は、カトリックの教会で戴くホスチア(聖体拝領のパン)みたいです。薄いのに腰があるだけに茹でるには思ったより時間がかかります。表と裏に麦の穂と紋章が入っていてなかなか品のある佇まいのパスタです。

夏なのでバジルソースにしました。例年ならバジルは夏の日の中に元気に成長しているところなんですが、さすがにこの暑さでハーブ類まで弱っているみたいです。

お皿は染付の、なんて言ったらよいか…変わり市松文様?使い映えのする模様だと思うんですけど。

右側の染付に色絵の散ったお皿にはクスクス、トマト入り。クスクスは同じ重さの熱湯があれば良いだけなので、簡単で、忙しいときに便利です。野菜をゆでた後のお湯で作ったりします。

まわりの緑はサラノヴァというレタスです。ノヴァ、というからには,新しい品種なのでしょうか。レタスとサラダ菜の間みたいな感じでさわやかな食感です。

その上、小さな菓子鉢にニョッキ&サラダ。

ニョッキもすぐ茹で上がって時間がかからないのがうれしい。ゆであがるとお鍋の底から、次々と浮き上がってきて、「さぁ、食べてください!」と言ってるようで、ちょっとかわいい。

ドレッシングは庭のハーブを適当に入れてお酢,油、塩等々を混ぜたもの。夏の間は御塩ちょっと多めです。

奥の小さな青呉須手の菓子鉢には、ローストビーフサラダ。赤絵の平鉢に、キャロット・ラぺにワイン酢と出汁で一晩漬けた干し葡萄とラッキョウを混ぜてみました。

+右側、小さな赤絵の馬上杯にキウイ・ゼリー。

そして、一番手前に顔をのぞかせているのは、 件箸置きです。件とは、江戸時代の資料をみると「ほぼ牛じゃないか」という感じに描かれていますが、人面牛体の怪物です。クレタ島のミノタウロスは牛面人体ですが、どちらが怖いかというとお断然ミノタウロスでしょう。

件は予言を一つして、すぐ死んでしまうという、あまりにも無害にして儚い怪物です。そんな件は、必ずや美貌に違いないと思うので、私の作る件箸置きは、眠っているのも目覚めたのも、皆、美貌なんですよ!

白炎天件目醒むることなかれ  おるか

   20230803

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