七月の雨の日は

素麵でさっぱりと。

中央の菓子鉢は実は、素焼きの時からひびがあって、本焼きしたら、当然、切れるだろうと予想がつきました。だから、それを見込んで氷裂文様を描いて裂けたところは金継ぎしてもらおうと計画しましたのに、なぜか、意外に切れなかったんです。罅はありますけどね。

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切れて裂けた器をあえて作ってやろうとしたのに。

切れてほしくないときはスパッと割れますのに。

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思ったようにならないのが焼き物というものですね。

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 染付の草の葉形豆皿に薬味あれこれ。雑草の葉の形も良く見るとおもしろいです。右側のは垣通し、左側はエンゴサク,葛、このほかにオオバコもあります。雑草って、ひどい言われようですが、それぞれの名前も何となく雑につけられているみたいでかわいそうになります。

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その上、蔓薔薇文様四方皿に揚げ出し豆腐、菊の葉形向う付けに茄子と縮緬山椒の炒め物。

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右上の小さな、やはり草の葉の形の小鉢に胡瓜とラッキョウの水雲酢の物。

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精進料理みたいですけど,出汁が鰹節なので、精進とは言い難い。

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豆皿や蔓薔薇、菊の葉などのうつわは、加賀棒茶本店ギャラリーmisyo の展示会に出品しております。夏の山野の木の葉、草の葉の形を器に集めてみました。

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 筆箱に指紋乱るる夏野かな  おるか

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他に猫の絵もあります。

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202407

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