蓋物の楽しみ

蓋を開けて中を覗く時は、不思議にワクワクしますね。

今年初めて見つけたフキノトウを、見せてあげたりとか、使う方も楽しいです。

焼き物で蓋物を作るのは、実は多少めんどうです。窯の中で焼きあがるまでには、何しろ高温ですから、どうしてもゆがみが生じます。吸いつくようにぴったりとはなかなか、いきません。

本体と蓋が焼きつかないように、釉薬を取ってアルミナを塗るなどしますが

それでも、たまに蓋があかなくなっちゃったりします。

外は、まだまだ冬枯れの景色ですが、立春も過ぎたからには、器の中には春が来ました!みたいな演出をしてみたい。蓋つき汲みだし茶碗のお茶に、梅の花びらでも泛べて、だしたりしたいものです。雪国の春は、やはり遅いですね。

庭にはクリスマスローズが咲いてくれていますが、毒性があるから、盛り付けるわけにはいきませんしね。

チョコレートも、一個だけ仰々しく蓋物に入れて出すと、何となく満足感がありますね。箱から、つまんでいると、つい食べ過ぎてしまいますから。

そういえば、豆もまかずに立春になってしまった。

化け猫を飼はむと豆を撒かずをり   おるか

20240204

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