月に問へ生きて真澄の月に問へ  黒田杏子  句集「八月」より

黒田先生には「花に問へ…」の句もありますが、花に問うのは無常のこの世への問ならば、月に問うのは彼の世への問でしょうね。

さて、写真手前、茸御飯を色絵の鶏頭文様のお皿に。

鶏頭は子規以来、俳人には大事な花です。「ありぬべし」の断言はかっこいい。

そして、その周りに、兎の豆皿、箸置きなどなど。月を待つテーブルに兎さん尽くし。

染付の板皿の兎さんは、ちょっと怖い顔になってしまいました。

その向こう、モンスター・マスクの 大兜鉢にミートボールなど。絵を見せるために分けて盛り付けています。芙蓉手と言われるやや繊細なタッチの描き方です。私はわりに好きですけどお茶人からは、祥瑞ほどは、もてはやされない、不憫なスタイルです。

大鉢は使い勝手がわからないと言われることがありますが、自由に使ってみるとおもしろいですよ。氷を山もりにしてガラスの酒器を冷やせばそれだけで、あたりが涼しくなりますし、ただ水を張って軒下に出し、月を飼う、と洒落るのも一興です。

左側,奥の菓子鉢も染付蓮池水禽文様。そろそろ近くの鴨池に渡り鳥も飛来する頃かな。

この暑さですから、渡り鳥も外出ひかえてるかもしれませんね。空飛ぶの暑いだろうな。

奥の木の葉形大皿に果物あれこれ。加賀梨がそろそろスーパーに並び始めました。

黒田先生には,御伺いしたいことがまだたくさんあったけれど、もう、月に問うほかなくなってしまった。

立待や問ふべうも無き問ひとつ  おるか

2023 9月4日

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