クレープを焼いて、秋のアフタヌーンティー。
手前の色絵のお皿のクレープは栗とクリームチーズ、右上の平皿はスモークサーモンとアボカドマヨネーズです。
あとは、好きなものを挟んで色々。染付葡萄模様の飯碗のカテージチーズと果物とか、バターだけも普通においしい。
左側のテーブルクロスの上に置いてあるのはバターの最高峰と言われるベッピーノ・オッチェリ手作りバターです。たまたま有ったので買ってみました。癖のない素直な味です。
まぁ、何が”最高”なのかは好みだとおもいますけれど。どこか「家なき子」の育てのお母さんの家みたいな、牝牛を一頭だけ買っている裕福とは言えない農家の台所で、世界最高のチーズが家族の分だけ作られているかもしれませんしねね。
昔読んだ仏教説話の中で、輪廻の中で転生を繰り返し、ほぼ修行を終えて次は仏になるレヴェルの魂が最後にこの世に人として生まれたとき何をするかというと、何もせずただ、ささやかに生き、静かに死んでゆく、のだそうです。
この世にあることの味わいをひそやかにかみしめていたのでしょうか。そんな存在の食べる一口一口はきっと、それぞれに最高だったことでしょう。
木漏れ日の中を小鳥の声が渡ってゆく、静かな秋の日。そんなことを考えました。
木漏れ日にモーツァルト弾けば小鳥来る おるか
小鳥ってモーツァルト好きみたいですよね。