今月のコラム– category –
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今月のコラム
蚕豆の五月
五月は蚕豆の季節。売り場に若緑の鞘が並んでいると、つい手が伸びる。鞘をパカッと割ると、そこには純白で、しっとりふわふわのベッドがしつらえてある。三つ四つ並んで眠る蚕豆の子供たちは,丸まって夢を見ているようだ。枕のデザインを考えるとした... -
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小さきものたち
日ごとに春らしくなってくるこの頃、一輪草の芽を探して庭をうろうろしています。残念ながらまだのよう。それでもなにかと地面に顔を出しているものはあります。雑草の芽とわかっていても、小さな芽は可愛くて摘み取れませんね。 * * ものの芽の... -
今月のコラム二月は逃げると言いますが、さっさと逃げ去って春が来てほしい。もう、雪は結構です。せんだっての大雪では、数日間どこへも出られず、白菜だけ食べてました。 今日の空の色は、ため息の出るほど鮮やかでした。裏山の杉の木が着々と花粉を準備し始めてい...
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今月のコラム
あけましておめでとうございます!
雪の中、つつがなく新年を迎えることが出来ました。 今年こそ、パンデミックと戦争の終焉を、とねがわずにはいられません。 ともあれ、ささやかながらお正月のランチ。 大皿に、おせちをちょっとづつ。枇杷の葉に乗せると、食後に洗うのが楽なんです。大... -
今月のコラム
冬の光が好き。清少納言の言うように、朝も良いけれど、あっという間にくれて行く午後の光もまたすてがたい。空の高いところでガラスの鐘の鳴って鳴っているような冬晴れの日。
枯れ枝の影が細く細くなると、テーブルクロスはカラフルにしたくなります。 手前の赤絵のカフェオレ・ボウルにシメジと蕪のシチュー。赤絵の唐草の中のリスたちは頬袋を膨らませることはありません。 豆皿に薬味などt適当に入れて。扇の形はなんとなく、、... -
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秋の日のアフタヌーンティー
秋の日のアフタヌーンティー クレープを焼いて、秋のアフタヌーンティー。 手前の色絵のお皿のクレープは栗とクリームチーズ、右上の平皿はスモークサーモンとアボカドマヨネーズです。 あとは、好きなものを挟んで色々。染付葡萄模様の飯碗のカテージ... -
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薄紅葉
秋めいてまいりました。 朝には、木々の葉に露の球が、宮沢賢治の「十力の金剛石」の宝石の雨のようにきらめいて、それは、きれいです。 気がつくとそれぞれの葉が少し色づいて来ています。燃えるような錦秋も、もちろん美しいけれど、淡い気配も、また別... -
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菊の香や
そろそろ重陽,九という陽の数字が重なるその日は菊の節句ともいわれていますので、、 菊花の文様の器を並べてみました。 [ 礼記] に「秋の季節は黄色の菊の花がある」、と書かれています。。紀元前から中国では菊が愛されていたらしい。古代には植物は... -
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残暑のランチ
残暑厳しい中、皆様にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。先日本窯を焚いたときは、ほとんど死ぬかと思いました。ひょっとしてこれを書いている私は実はすでに幽霊なのかも…。さて、多少涼しくなりましたでしょうか。 芙蓉手の大鉢に氷をたっぷり入...