今月のコラム– category –
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八月の光
史上最も暑い七月も終わり、あと一週間もしたら立秋なんて、驚いてしまいます。たしかに、日暮れは早くなった気がします。黄昏の郷愁的な粉ジュース色の光の中では、全てが、たまらなく懐かしく見えます。 プルーストが言ってました「真の楽園とは、失わ... -
暑い日はカレーです!市販のカレー・ルーを使った、、どうってことないレンコンのカレーですけど。
蓮根は好きな食材の一つです。切ると、うっすらと糸を引きますね。連句の付け方のたとえに、句と句のつながりは、この蓮根の糸のように無きかと見えてあるのが、おもしろいといわれます。 器の薔薇模様は蔓の部分が色絵です。大きさは径が20センチほど、... -
梅雨入り前ののランチ
梅雨入り前のはっきりしない気分の日曜。空は晴れているのに雲の行方が気になる。窓を開けて家の中に風を通しましょう。大雨に洗われた緑がまぶしい。 ピクニック気分で、お昼はサンドイッチ。小鳥の声に誘われて、心も空へ飛んでいきます。人には耳翼と... -
蚕豆の五月
五月は蚕豆の季節。売り場に若緑の鞘が並んでいると、つい手が伸びる。鞘をパカッと割ると、そこには純白で、しっとりふわふわのベッドがしつらえてある。三つ四つ並んで眠る蚕豆の子供たちは,丸まって夢を見ているようだ。枕のデザインを考えるとした... -
小さきものたち
日ごとに春らしくなってくるこの頃、一輪草の芽を探して庭をうろうろしています。残念ながらまだのよう。それでもなにかと地面に顔を出しているものはあります。雑草の芽とわかっていても、小さな芽は可愛くて摘み取れませんね。 * * ものの芽の... -
二月は逃げると言いますが、さっさと逃げ去って春が来てほしい。もう、雪は結構です。せんだっての大雪では、数日間どこへも出られず、白菜だけ食べてました。 今日の空の色は、ため息の出るほど鮮やかでした。裏山の杉の木が着々と花粉を準備し始めてい...
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あけましておめでとうございます!
雪の中、つつがなく新年を迎えることが出来ました。 今年こそ、パンデミックと戦争の終焉を、とねがわずにはいられません。 ともあれ、ささやかながらお正月のランチ。 大皿に、おせちをちょっとづつ。枇杷の葉に乗せると、食後に洗うのが楽なんです。大... -
冬の光が好き。清少納言の言うように、朝も良いけれど、あっという間にくれて行く午後の光もまたすてがたい。空の高いところでガラスの鐘の鳴って鳴っているような冬晴れの日。
枯れ枝の影が細く細くなると、テーブルクロスはカラフルにしたくなります。 手前の赤絵のカフェオレ・ボウルにシメジと蕪のシチュー。赤絵の唐草の中のリスたちは頬袋を膨らませることはありません。 豆皿に薬味などt適当に入れて。扇の形はなんとなく、、... -
秋の日のアフタヌーンティー
秋の日のアフタヌーンティー クレープを焼いて、秋のアフタヌーンティー。 手前の色絵のお皿のクレープは栗とクリームチーズ、右上の平皿はスモークサーモンとアボカドマヨネーズです。 あとは、好きなものを挟んで色々。染付葡萄模様の飯碗のカテージ... -
薄紅葉
秋めいてまいりました。 朝には、木々の葉に露の球が、宮沢賢治の「十力の金剛石」の宝石の雨のようにきらめいて、それは、きれいです。 気がつくとそれぞれの葉が少し色づいて来ています。燃えるような錦秋も、もちろん美しいけれど、淡い気配も、また別...