今月のコラム– category –
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今月のコラム
ちらし寿司、それとも、ライスサラダ
山中塗のお椀に、蛤のおつゆ。赤絵南天模様の平鉢にちらし寿司。鮭のカルパッチョにアスパラの緑が春めいた気分を盛り上げてくれます。 ⋆ お箸は鯖街道の熊川宿で、酒屋のおばあさんからいただいたものです。若狭から京都へ向かう街道の、小浜から80... -
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蓋物の楽しみ
蓋を開けて中を覗く時は、不思議にワクワクしますね。 今年初めて見つけたフキノトウを、見せてあげたりとか、使う方も楽しいです。 焼き物で蓋物を作るのは、実は多少めんどうです。窯の中で焼きあがるまでには、何しろ高温ですから、どうしてもゆがみが... -
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あけましておめでとうございます。
お正月になると、確かに日脚の伸びているのが感じられます。 * 昨日と同じところにをれば初日さす 桂信子* * 昨日と特に変わったこともない日の、いつもと同じところに座って、同じように日が差してくるのであっても、新年の初日と思えば、その明るさ... -
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クリスマスを待ちながら
時雨るかと思うと、急にまぶしいばかりの日射しが、小さな谷を金色に満たします。ゼウスが変身した黄金の雨って、こんな感じかな、と思ったりします。そんな不穏な明るさの日曜日、アドベントの始まりです。 * 手前の鮭のマリネの入った鉢は南天の模様。赤... -
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あたたかな神無月。
裏山の柿を熊が食べに来たらしく、枝がボキボキに折られていました。食べてみたら渋柿だったので腹立ちまぎれに折ったのかな? 例年でしたら、気温がもう少し下がって、渋柿もだんだん甘くなるころなのでしょうけど。 きっと「甘くなったころ又来よう」と... -
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菊は「神農本草経」に耐老延年の薬であると書かれています。
と、いうわけで、御飯茶碗は、菊慈童。菊の露をのんで不老不死を得たという美少年。名は慈童または彭祖、御能にもなっていますね。ひととき仙郷に遊ぶような、清涼な曲として知られていますが、愛した人はとっくの昔に亡くなって、自分だけは愛された昔の... -
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月に問へ生きて真澄の月に問へ 黒田杏子 句集「八月」より
黒田先生には「花に問へ…」の句もありますが、花に問うのは無常のこの世への問ならば、月に問うのは彼の世への問でしょうね。 ⋆ ⋆ さて、写真手前、茸御飯を色絵の鶏頭文様のお皿に。 鶏頭は子規以来、俳人には大事な花です。「ありぬべし」の断言はかっこ... -
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八月の光
史上最も暑い七月も終わり、あと一週間もしたら立秋なんて、驚いてしまいます。たしかに、日暮れは早くなった気がします。黄昏の郷愁的な粉ジュース色の光の中では、全てが、たまらなく懐かしく見えます。 プルーストが言ってました「真の楽園とは、失わ... -
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暑い日はカレーです!市販のカレー・ルーを使った、、どうってことないレンコンのカレーですけど。
蓮根は好きな食材の一つです。切ると、うっすらと糸を引きますね。連句の付け方のたとえに、句と句のつながりは、この蓮根の糸のように無きかと見えてあるのが、おもしろいといわれます。 器の薔薇模様は蔓の部分が色絵です。大きさは径が20センチほど、... -
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梅雨入り前ののランチ
梅雨入り前のはっきりしない気分の日曜。空は晴れているのに雲の行方が気になる。窓を開けて家の中に風を通しましょう。大雨に洗われた緑がまぶしい。 ピクニック気分で、お昼はサンドイッチ。小鳥の声に誘われて、心も空へ飛んでいきます。人には耳翼と...