イースターを過ぎて、北陸はようやく春めいてきました。
毎日、庭に出て、新しく顔を出した ものの芽を発見するのは、雪国ならではの格別の嬉しさです。
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木の芽の膨らんできた枝枝を飛び交う小鳥たちも楽しそう。
鳥も巣作りの季節なんですね。イースターに卵料理が欠かせないのも、キリストの復活のイメージの下に、古来からの春の生命の復活の祭りが下敷きになっているからでしょう。
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と、いうわけで卵料理。オムライスの向うにデヴィルズ・エッグ。辛子強めです。
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スモークサーモンと小エビと、オーソドクスの三種類。お皿は色絵の桜模様です。
その向う、ちいさな赤絵唐草の盃に温泉卵。
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宇宙卵、という言葉がありますが、卵の形は確かに物事の始原を思わせる美しい形ですね。
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内部に混沌と秩序を同時に秘めた宇宙を宿しているかたち。ややざらっとした質感といい脆さといい完璧です。
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馬上杯にそれぞれポテトサラダ、エビサラダ、サーモン・マリネ。
手付き鉢にはマフィンに適当に卵やらなんやら乗せて焼いたもの。
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赤絵竜の盃に昼間からワイン。日曜なので、大目に見てくださいね。
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お天気がいいと、つい庭弄り、草むしりとかして日を過ごしてしまうので、晴耕雨読ならぬ 昼耕夜仕事 の、この頃です。
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ものの芽の踊る姿に開きけり おるか
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短命の小鳥すばやき木の芽冷え おるか
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山国の辛夷に締る雲の色 おるか
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この「しまる」は漢字二水に列の締るにしたかったんですけど、出ないのね。