◎◎〇〇〇24廃寺あり夕蜩の火の如く おるか
◎〇〇〇〇4父祖の地の花火や山が打ち返す 九鼠
◎〇〇〇21ひぐらしや静臥の腕の置きどころ 真里子
◎〇〇13近くまで潮さしてくる大花火 織女
◎〇1 蜩や記憶に牛の咀嚼音 真里子
◎〇１8 送り火やすれちがふ人みな知らず 織女
◎22 かなかなと啼いて入日を急かせをり 九鼠
〇〇〇〇〇19 恋捨てて夕顔別当火に入りぬ おるか
〇〇〇5 雨の送火傘高く差しかけて 芽茶
〇〇2 蜩に明けてさざ波立ちにけり 芽茶
〇〇3 未練あり線香花火の滴かな 案山子
〇6 門火焚く必ず来ると思ふから 九鼠
〇7 寒蜩の途中端折つて早仕舞 案山子
〇11 かなかなや父と尋ねし診療所 案山子
〇12 蜩山登りつめたら別れなり 洗濯機
〇14 似て非なる家並ひぐらしに暮るる 芽茶
〇15 遠い過去かなかなしぐれの中に見る 水種
8 ディズニーの送り火なるよこの秋は 織女
9 イヤホンを抜きて蜩いひくるめ 洗濯機
10 蚊遣火に世を隔てたる人のこと 真里子
16 合宿で火花をちらすヤツとオレ 水種
17 ソルジェニツィン忌戦争暗殺遠花火 おるか
23 かなかなやなき母ゐます家もなく 洗濯機
25 午前四時仔猫ひぐらしくわえおはよう 水種
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